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高知競馬情報局 inおーぷん競馬板

761名無しさん@おーぷん:2018/12/17(月)21:00:00 ID:AbM
高知競馬総集編2018、本日はその第1回です
本日は黒船賞戦線回顧をお送りいたします
レース順は大高坂賞→黒潮スプリンターズカップ→だるま夕日賞→黒船賞の順となります
762名無しさん@おーぷん:2018/12/17(月)21:05:00 ID:AbM
2018年1月21日 黒船賞選考競走 第7回大高坂賞 1400m 天気:晴 馬場:重

2018年の高知競馬もいよいよ重賞戦線が開幕、黒船賞選考競走の重賞レース3つから、夜さ恋ナイターは熱を帯びていく
最初の重賞は大高坂賞、かつて存在していた福山競馬場と高知競馬場との交換競走として始まったこの競走は、2013年の福山競馬廃止と共に開催地を高知に移して歴史を編んできた
第3回から第6回まで、優勝馬名には2頭の高知短距離最強馬がその名を刻んでいる エプソムアーロンとサクラシャイニーである
第4回から第6回に至ってはサクラシャイニーの3連覇、2018年も現役を続行したものの、加齢故に競走能力の衰えもあり、4連覇への挑戦はなかった
まずこのレースの人気の中心となったのはティアップリバティ、B組選抜戦2連勝で臨んだ前走の高知県知事賞でも見事な対応力を見せ3着、スピード溢れる新進気鋭の5歳牝馬だ
鞍上はサクラシャイニーで3連覇を果たし今年で4連覇のかかる“優勝請負人”赤岡修次、その名手の腕でこの馬の実力をどれだけ引き出せるかにも期待が集まった

続く人気に推されたのはカイロス、福山競馬最後のダービー馬として走り続け、年齢を重ねても衰えないスタートセンスからレースを引っ張る速さで勝負を懸ける

またティアップリバティを3走前の一般戦で破ったギンパリ、安定感を増してきた良血馬サトノキングリー、調子の下降が心配されるも昨年重賞2勝の実績を挙げたカッサイも注目された


レースのスタート、いきなり有力馬2頭で明暗が分かれる形となる
1枠に入ったカイロスは持ち前のスタートセンスで好スタートを決めるも、2枠のティアップリバティは反応悪く出負け気味のスタートになってしまう
だがここで後れを取らせないのが“優勝請負人”赤岡修次、砂の深い最内に押し込められまいと、サトノキングリーが先団を躊躇した一瞬を突いて外への進路をこじ開け、持ち出した
ただ無理に先団に行くことはできない、ここは控えての先団後方4番手より機を伺う 対するカイロスは快活な逃げ、1000mを24秒7と無理のないペースで刻み、自分の展開へとレースを導く
展開に大きな変化が見られたのは3コーナー、先団が混戦となり持久戦になるかと思われたその瞬間、ロスの少ない内に切り替えたティアップリバティがカイロスを交わしに行ったのだ
そして三分三厘の地点で前を交わし切った瞬間、早々と勝負は決した 直線入り口で4馬身、最終的に6馬身差をつけてティアップリバティが先頭でゴール板を駆け抜けたのだった
2着はカイロス、3着のギンパリには2馬身差をつけているので力は出せていたはず、だがそれ以上にティアップリバティが速すぎて、強すぎた
タイム1:29.8は歴代で2番目の好タイム、大高坂賞4連覇を決めた赤岡修次騎手も「一足使えばと思ったんですが、あんなに切れる足があるとは・・・。」とコメントするほど
そしてこの勝利がティアップリバティのこの先に向けてどれだけの希望をもたらしたか、もはやそれは、言うまでもない

高知7R (重賞)黒船賞選考競走 大高坂賞 4歳以上
1着 2 ティアップリバティ 赤岡修次 1:29.8
2着 1 カイロス 佐原秀泰 6馬身
3着 3 ギンパリ 上田将司 2馬身
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f01%2f21&k_raceNo=7&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180121&race=7
763名無しさん@おーぷん:2018/12/17(月)21:10:00 ID:AbM
2018年2月4日 黒船賞選考競走 第15回黒潮スプリンターズカップ 1300m 天気:晴 馬場:重

ティアップリバティが見せた衝撃の圧勝で幕を開けた2018年の高知競馬重賞戦線、続いての重賞レースは地方全国交流競走として行われる黒潮スプリンターズカップである
第1回の施行年月日は意外と古く1997年11月9日、その後2001年まで同競走は施行されるも2002年~2007年の間は高知競馬の経営悪化もあり開催を中止、
だが2008年に黒船賞が賞金不足による開催中止となり、それに伴って同競走が復活、その後は再開された黒船賞の選考競走として開催され、今に至る
さて、今年の黒潮スプリンターズカップは混戦模様のメンバーとなっていた 一時は佐賀のウルトラカイザーの参戦が噂されるも回避、それでも兵庫から、一頭の刺客が参戦する
笠松の大レース・笠松グランプリで2着、その後兵庫ゴールドトロフィーを5着としてこの競走に駒を進めてきたエイシンヴァラーである
元中央オープン在籍の実績もあり勝利も十分と期待されていた、しかしレース当日になって陣営をあるアクシデントが襲う なんと騎乗予定だった下原理騎手が来高できなかったのだ
原因は大雪による交通機関のトラブル、これで鞍上は急遽空いていた岡村卓弥騎手に乗り替わり、突如として陣営に立ち込めた暗雲は、発走時刻が近づくにつれその色を濃くしていった

刺客を迎え撃つ高知勢からは門別A1戦で勝利経験があり、転入初戦を圧勝したサクラインザスカイが対抗馬として上がる 高い能力を活かしてどこまでやれるか、試金石のレースとなる

また同じように中央1600万下から転入してきた前走を圧勝したナンヨーマーク、距離が不安も強烈な決め手を持つセトノプロミス、大高坂賞2着からここへやってきたカイロスも期待を集めた


レースのスタート、やはり好スタートを切ったのはカイロスだった、続いて好ダッシュから前を追った浦和のエースヴィクトリア、それに外枠からサクラインザスカイが続く
だがこの3頭の先行争いの内で立ち回りが落ち着かない馬がいた、1枠のエイシンヴァラーである
出は良かったが勢い付けきれずカイロスとエースヴィクトリアを見送ったのち外に持ち出そうとすると今度はサクラインザスカイに被せられ位置取りでもたついてしまう
だがレースを引っ張ったエースヴィクトリアが3コーナー手前でずるずると後退するとこれで内ががら空きになり、これでエイシンヴァラーには絶好の展開かと見られた
しかし今度はエイシンヴァラー自身の脚が溜まっていなかった、先行一杯で手応え良くなく沈んでいき、ここでエイシンヴァラーは勝利争いから完全に脱落する
ここで抜け出しにかかったのはサクラインザスカイ、後続との差を勝負所で広げておく鉄板の展開に持ち込んだかと思いきや、その外からさらに追ってくる馬がいた、セトノプロミスである
これで前はサクラインザスカイとセトノプロミスの一騎打ち、だが先行して勝負所でも脚を使っているサクラインザスカイと先団後方で決め手を蓄えたセトノプロミスとでは、脚が違った
2頭の上がりタイムの差は実に0.8秒、直線半ばで前を差し切ったセトノプロミスが鞍上の三村展久騎手のガッツポーズと共に、先頭でゴール板を駆け抜けた
「(手応えは)向正面あたりから結構良い感じでした。」とコメントした三村展久騎手、残念ながら今年7月末でステッキを置くこととなったが、これが最後の輝きだったのかもしれない
・・・このレースで6着に敗れたエイシンヴァラーが、本番の黒船賞で下克上を起こすことはまだ誰も、知る由もない

高知7R (重賞)黒船賞選考競走 黒潮スプリンターズカップ 4歳以上
1着 7 セトノプロミス 三村展久 1:23.9
2着 10 サクラインザスカイ 赤岡修次 2.1/2
3着 2 ナンヨーマーク 永森大智 1馬身
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f02%2f04&k_raceNo=7&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180204&race=7
764名無しさん@おーぷん:2018/12/17(月)21:15:00 ID:AbM
2018年2月25日 黒船賞選考競走 第5回だるま夕日賞 1600m 天気:小雨 馬場:稍重

大高坂賞はティアップリバティ、黒潮スプリンターズカップはセトノプロミス、そして黒船賞選考競走の最終戦、だるま夕日賞を迎えることとなった
元々はだるま夕陽特別→だるま夕日特別という名称の特別戦が前身で、2014年にだるま夕日賞と改称して重賞に昇格され今に至るこの競走、
今年のメンバーは群雄割拠の印象強い実力馬揃いのレースとなったが、やはり注目を一身に集めたのはこの馬だった
高知生え抜きで重賞6勝、西日本ダービー制覇、ダービーグランプリ2着、元旦にはたてがみ入り御守りまで配られ、高知競馬の期待を一身に背負った存在となったフリビオンである
しかし順調にここまでやってきたというわけではない、ダートグレード競走初挑戦となった前走の佐賀記念では6着惨敗、まただるま夕日賞のコメント欄には“デキ落ち”との言葉も見られた
果たしてそれが何を示すのか、前走と同じ2枠2番から、静かにフリビオンはゲートに入っていく

対抗格と目されたのはナンヨーマーク、黒潮スプリンターズカップ3着から前走の準重賞・長浜特別で古豪サクラシャイニーを3馬身千切り実力を見せつけたことが、評価を高めた要因だった

その他、高知県知事賞で馬が周回を間違え12着という失態を犯すもだるま夕日賞2連覇を狙うイッツガナハプン、黒潮スプリンターズカップで重賞初制覇を決めたセトノプロミス、
高知県知事賞で2着に入ったチャオ、昨年のトレノ賞で中西達也元騎手に有終の美を飾る重賞初制覇を決めたヒロノカイザーなどと今年の黒船賞選考競走の中では最もメンバーは揃っていた


レースは当日にハルイチバンが除外になるアクシデントがあり9頭立てになってスタートを迎えた ここでもいきなり有力馬で明暗が分かれる
フリビオンやナンヨーマークなどは五分のスタートを切ったものの問題はイッツガナハプン、ゲートで集中できずに出遅れてしまったのだった
だが、大高坂賞と同じように、ここで“優勝請負人”赤岡修次は終わらない 出遅れを逆手に取り、自由にコース取りが行えたことが、レースの勝敗を大きく左右した
ペースを握ったのはヒロノカイザー、1000mを38秒9と前の馬もさほど苦しくないタイムを刻むと、脚を溜めた中団・後方の各馬は動き出す
ここで再び有力馬に明暗が分かれた 出遅れも落ち着いて外を捲っていったイッツガナハプンと、必死に馬のエンジンをかけている間に内に押し込められたフリビオンとで大きな差が生まれた
まるで包囲網を敷かれたかのように最内を通る羽目になったフリビオンは深い砂に脚を取られて捲りどころではない、ここでフリビオンは完全に勝利争いから脱落した
前は直線に向いてもまだヒロノカイザーが逃げる、追うはナンヨーマーク、しかしその大外からやってきたイッツガナハプンが、まとめて交わし切ってゴール板に飛び込んだのだった
なんとも強い競馬で2連覇達成、しかしこの競馬は昨年、知事賞前のステップとして選んだターコイズ特別でこなしており初めてではなく、それ故の落ち着いたレース運びだったといえる
ちなみに、赤岡修次騎手は早い段階でマークする馬をフリビオンからナンヨーマークに変えていた 理由は“動きが悪そうだったから”レース全体を見渡す名手だからでこその立ち回りといえよう
・・・このレースで6着に敗れたフリビオンはこの後アクシデントによりおよそ8か月もの戦線離脱、遠征惨敗から慌てて向かった地元重賞で、きついしっぺ返しを食らってしまったのだった

高知7R (重賞)黒船賞選考競走 だるま夕日賞 4歳以上
1着 3 イッツガナハプン 赤岡修次 1:47.8
2着 8 ナンヨーマーク 永森大智 1/2
3着 4 ヒロノカイザー 佐原秀泰 2.1/2
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f02%2f25&k_raceNo=7&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180225&race=7
 
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765名無しさん@おーぷん:2018/12/17(月)21:20:00 ID:AbM
2018年3月20日 農林水産大臣賞典 第20回黒船賞(Jpn3) 天気:雨 馬場:不良

“新車を差したポンコツ”こと高知所属のリバーセキトバが第1回の黒船賞を制してはや20年、今年もまた、強豪中央勢を高知に迎え入れての決戦、黒船賞の日がやってきた
高知競馬唯一のダートグレード競走として、関係者の弛まぬ努力によって紡がれてきた20年の歴史、節目の年もやはり“新車”中央勢なのか、はたまた“ポンコツ”地方勢の下克上か
目下18連勝中の中央勢が今年高知に送り込んできた強豪馬の中でも注目を集めたのは、強烈な決め手で前を襲うこの馬だった
2017年プロキオンステークス優勝、前走フェブラリーステークス6着からここへ挑んできたキングズガード、昨年の黒船賞でも2着になっており、再びの舞台にリベンジを懸ける

だが今年は地方勢も負けてはいない、昨年のクラスターカップをレコード決着の末に優勝した“浦和の闘犬”ことブルドッグボスが参戦してきたのだ
鞍上も中央の岩田康誠騎手を乗せてきており、陣営が目指すものは勝利ただ一つという意気が伝わってくるようだった

また兵庫からは中央芝重賞で好成績を挙げた実績を持つエイシンスパルタンが田中学騎手を鞍上に迎えて参戦、

地元高知勢も黒船賞選考競走優勝馬の3頭が参戦しなかったことで寂しいメンバーにはなったが、それでも女傑ディアマルコが出走し、僅かながらもファイティングポーズは見せた

そして、前走6着と惨敗を喫した黒潮スプリンターズカップと同じ枠番、1枠1番に、兵庫のエイシンヴァラーの姿もあった 今度は鞍上の下原理騎手も問題なく来高でき手綱を取っている


ダートを打つ春雨で馬場状態は不良、高知競馬場に集まった大観衆の目線を集める中、黒船賞のスタートが切られた
スタートでキングズガードが遅れ後方から、前の先行争いは3頭の争いとなり、8枠の利を活かしてグレイスフルリープが先手を取り切って2コーナーを迎える
1000m標識はさすがダートグレード競走、22秒9のハイラップが刻まれる 逃げたグレイスフルリープは快速飛ばして後続との差を5馬身突き放す
3コーナーでキングズガードとブルドッグボスが動く、そしてなんと先行していたエイシンヴァラーも同じような手応えで接近しており、これには橋口アナも驚きの声を隠せない
重賞ウィナーの意地見せて勝負所では踏ん張るも直線入り口で後退したグレイスフルリープ、そこに襲い掛かった3頭、キングズガードとブルドッグボス、そしてエイシンヴァラーである
水しぶきあげて先頭に出るブルドッグボス、最内から深い砂を蹴り上げて前を追うキングズガード、大外から最後まで末脚を伸ばしたエイシンヴァラー、3頭横一線でゴール板に突っ込んだ
白熱した叩き合いの末、ブルドッグボスをアタマ差でキングズガードが交わし、それをクビ差交わし切ったエイシンヴァラーに、勝利の女神が微笑んだ
単勝の払戻金でも23430円、3連単は29万640円の高配当、中央で頭打ちとなり、大井でも芽が出ず、たどり着いた兵庫から高知へ挑み、そして黒船賞を勝つ、これぞ正しく下克上である
「黒船賞勝ったぞー!!」検量室で騎手たちから大歓迎を受けた下原理騎手は、お立ち台でも喜びを爆発させた
中央からの黒船を蹴散らした、18連勝中の“新車”を差した栄誉ある“ポンコツ”、兵庫の雄エイシンヴァラーと下原理騎手に、拍手を送りたい

高知5R (重賞)農林水産大臣賞典 黒船賞 Jpn3 4歳以上 中央・地方交流
1着 1 (兵庫)エイシンヴァラー (兵庫)下原理 1:27.2
2着 8 (JRA)キングズガード (JRA)藤岡佑介 クビ
3着 5 (浦和)ブルドッグボス (JRA)岩田康誠 アタマ
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f03%2f20&k_raceNo=5&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180320&race=5
766名無しさん@おーぷん:2018/12/17(月)21:22:00 ID:AbM
高知競馬総集編2018、第1回・黒船賞戦線回顧はこれで終わりとなります
明日は第2回・春の高知3歳戦線回顧をお送りいたします 
767名無しさん@おーぷん:2018/12/18(火)21:00:02 ID:fMW
高知競馬総集編2018、本日は第2回です
今回は春の高知3歳戦線回顧をお送りいたします
レース順は土佐春花賞→黒潮皐月賞→山桃特別→高知優駿の順となります
768名無しさん@おーぷん:2018/12/18(火)21:05:00 ID:fMW
2018年3月25日 第6回土佐春花賞 1300m 天気:晴 馬場:重

兵庫のエイシンヴァラーによる劇的な黒船賞優勝で幕を閉じた黒船賞戦線、その後に幕が上がるのは、まだ見ぬ大きな希望へ突き進む3歳馬たちの戦線である
高知競馬の明け3歳最初の重賞、土佐春花賞 歴史は今年で6回目と浅いものの、今年の高知クラシックレースを展望していく上では重要な一戦となる
今年注目を集めたのはやはり昨年の高知2歳タイトルレース、その2つを分け合った2頭の高知生え抜き牝馬だった
1頭目は2歳時に黒潮ジュニアチャンピオンシップを制覇、古馬に混ざって前走のC1一般戦を快勝してここへ駒を進めたヴァリヤンツリ、
陣営は西森鶴オーナー・中西達也調教師・西川敏弘騎手、これはフリビオンの陣営と同じである まだ青い所は見せつつもデビューから13戦連続連対中と、世代を担う存在となっていた

そしてもう一頭、2歳時にヴァリヤンツリを3度破った末に金の鞍賞を制覇、通算成績7戦6勝2着1回とほぼパーフェクトの成績で3歳を迎えたネオプリンセスである
ただしこの馬について一番懸念されたのはローテーション、金の鞍賞からぶっつけで土佐春花賞に挑むローテはかのフリビオンでさえ3着に敗れたこともあり、疑問視の声もあった

その他、4連勝のちC3選抜戦で3着を挟んで挑んできたリワードオランジュ、転入初戦のC3一般戦を圧勝したスターアイリス、高知生え抜きのレマンコも二強に割って入るか注目された


レースのスタート、有力馬たちに大きな出遅れはなくダッシュの争いとなるが加速良くこれを制したのがネオプリンセス、リワードオランジュやスターアイリスもそれに続く
ヴァリヤンツリは大外枠ながら無理はせず先団後方、ただし大外を回らされながらのレースと、苦しい位置取りにはなってしまった
1馬身半のリードをつけて逃げるネオプリンセス、だがその逃げは早くも3コーナーで陰りが見え始める
2歳時の走りであればここからじわじわと後続との差を離す、所謂セーフティリードを取る形へ持っていくのだが、今日はその逆、後続に迫られてしまう
追ってきたのはヴァリヤンツリとリワードオランジュ、脚色がいいのはヴァリヤンツリの方で、400m辺りで前を交わして先頭に立ち、後続を突き放していく
だがこれはヴァリヤンツリにとって悪手だった 何故か、この馬は単騎になってしまうと遊んでしまう悪癖を持っていたからである
予感は直線で襲い掛かる、直線で抜けるもなかなか差を広げられないヴァリヤンツリの外から、中団で脚を溜めていたスターアイリスとレマンコが迫ってきたのだ
ラスト40m辺りでヴァリヤンツリが2頭の強襲に屈し先頭がスターアイリスに変わる、外からレマンコが突っ込んでくるも、それをクビ差制したスターアイリスが先頭でゴール板に飛び込んだ
「表彰台に立てて、こういう景色を見れることが本当にうれしいです。」とコメントする木村直輝騎手はこれが重賞初制覇、管理する胡本友晴調教師も高知重賞初制覇の美酒にありついた
今年も土佐春花賞に新勢力現る、ここに風雲急を告げた今年の高知3歳世代は、続く準重賞・仙台屋桜特別でのレマンコの勝利も併せて、混沌としていくのだった

高知7R (重賞)土佐春花賞 3歳
1着 8 スターアイリス 木村直輝 1:25.8
2着 2 レマンコ 別府真衣 クビ
3着 11 ヴァリヤンツリ 西川敏弘 1/2
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f03%2f25&k_raceNo=7&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180325&race=7
769名無しさん@おーぷん:2018/12/18(火)21:10:00 ID:fMW
2018年5月6日 第22回黒潮皐月賞 1400m 天気:雨 馬場:重

土佐春花賞はスターアイリス、続く準重賞・仙台屋桜特別ではヴァリヤンツリとスターアイリスの2頭を今度はレマンコが差し切って優勝、
前哨戦から勢力図が激しく動く今年の高知クラシック、その第1戦となる黒潮皐月賞の日がやってきた
昨年の同競走ではフリビオンが鮮やかな直線一気を決めた舞台、そのフリビオンと同じ陣営で臨む高知生え抜きの牝馬は、復権を誓う時を静かに待っていた
黒潮ジュニアチャンピオンシップ馬、そして前走のC1一般戦で古馬相手に圧勝したヴァリヤンツリである
土佐春花賞と仙台屋桜特別では勝ち切れなかったものの、鞍上の西川敏弘騎手はこの2つのレースの負け方から、勝利へのビジョンを一つ、思い描いていた

対抗候補に推されたのはレマンコ、仙台屋桜特別の勝利で勢いづいたか前走のC2戦でも古馬相手に僅差ながら勝利、1400mの短距離戦でもその末脚に勝負を懸ける

また新勢力のプラズマディライトは1300m1:24.2のタイムが高評価を受け人気となり、スターアイリスは木村直輝騎手が期間限定騎乗を終了したため佐原秀泰騎手との初タッグで臨む
そしてこちらも復権を狙う金の鞍賞馬ネオプリンセス、鞍上も久しぶりに赤岡修次騎手と風向き良好かと思いきや、鞍上スクラッチで岡村卓弥騎手に またも陣営の暗雲は晴れなかった


レースのスタート、横一線に広がって混戦となった先行争いを制したのはネオプリンセス、スターアイリスが2番手に続き、4番手に控えたレマンコの内からヴァリヤンツリが追走する形となる
1000mは24秒7で通過と平均ぐらいのペース、だがネオプリンセスが単騎で逃げたために後続のペースはやや遅いかというぐらいで流れていた
向こう正面でヴァリヤンツリがインからスッと先団の4番手まで進出、しかし先団に大きな動きはなく、3コーナーになっても怪訝なく単騎逃げていくネオプリンセスが垂れるのを待っていた
三分三厘辺りで失速したネオプリンセスに外から襲い掛かったスターアイリスが4コーナーで交わし切って先頭、ヴァリヤンツリはこの先団2頭を後ろから馬体を併せつつの3番手で直線へ
ここで外に回したヴァリヤンツリがスターアイリスに併せ馬を仕掛けてこれで様相は一騎打ち、後方からはレマンコも追ってくるがこの末脚では前を捉えることはできない
ラスト50m付近で完全に2頭が並ぶ白熱した叩き合い、そして、尻尾を大きく振り回しながらヴァリヤンツリが最後の最後にスターアイリスを捉え切ってゴール板に突っ込んだ
これまで4コーナーで前を捉えて後続を突き放す競馬をしていたヴァリヤンツリが、差す側へ回った これが西川敏弘騎手の思い描いていた勝利のビジョンだった
「ギリギリでかわすのが理想だったので、それが上手くいったというのが本音ですね。」笑顔を浮かべ、勝利後のインタビューに答えた西川敏弘騎手、
後日ジョッキーズトークで西川敏弘騎手が語ったところによると、土佐春花賞と仙台屋桜特別でライバルの強さ、馬の使える末脚を測った上での騎乗だったという
高知競馬一筋で騎手人生を歩み続ける“レジェンド”だからできる好騎乗で、2018年高知クラシック一冠目を鮮やかに獲っていったのだった

高知7R (重賞)黒潮皐月賞 3歳
1着 4 ヴァリヤンツリ 西川敏弘 1:32.1
2着 9 スターアイリス 佐原秀泰 1/2
3着 11 レマンコ 別府真衣 2.1/2
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f05%2f06&k_raceNo=7&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180506&race=7
 
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770名無しさん@おーぷん:2018/12/18(火)21:15:25 ID:fMW
2018年5月27日 山桃特別 1800m 天気:晴 馬場:重

土佐春花賞をスターアイリス、仙台屋桜特別をレマンコ、そしてクラシック一冠目の黒潮皐月賞を制したのはヴァリヤンツリ、
ここまでの3つのタイトルレースはこの3頭により1,2,3着が分け合われる形となり、2歳時の二強ムード復権の声も少なからずはあったがひとまずはこの三強で勢力図が落ち着く
そして迎えるレースは今年新設された山桃特別、来るべき地方全国交流競走の高知優駿に向けての前哨戦として作られた、実に11年ぶりとなる1800mでのレースである
ここでもレースの中心にはヴァリヤンツリがいた 父が長距離馬スズカマンボ、またその産駒にもダート長距離で活躍するユーロビートがいるとくれば、中距離もこなせると見られたのだ
また黒潮皐月賞後のインタビューや前述したジョッキーズトークでも西川敏弘騎手はヴァリヤンツリの距離対応力を強調、不安の無さをアピールしていた

続く人気に推されたのはレマンコ、ヴァリヤンツリの影には隠れているがこちらも高知生え抜きであり、牡馬で末脚型というフリビオンに似たタイプであることも評価の一因になったか

また伯母にエリザベス女王杯馬レインボーダリアがいる土佐春花賞馬スターアイリス、雑賀正光厩舎勢の新星ナンヨーブルジョン、復権狙うネオプリンセスも虎視眈々と勝利を狙っていた


レースのスタート、一団でスタートを切った各馬は3コーナーまでの短い直線で位置争いを繰り広げる
ここはさすがに内の利があり2枠のトキノケリーが先頭、ナンヨーブルジョン、スターアイリスという順に先団が形成され、ヴァリヤンツリは中団の内から前を追走していく
位置取りに苦しんだのは大外枠のネオプリンセス、前に行けないどころか一時は中団後方まで下がり、ホームストレッチで大外を伝ってようやく先団を追走するにとどまっていた
2周目の向こう正面で動いたスターアイリスに併せてヴァリヤンツリも進出を開始、だがやはりここもスターアイリスにまずは行かせて、その後を追う態勢を執る
ただここはスターアイリスの反応がかなり良く、3コーナーで早くも単騎抜け出しにかかっていた ヴァリヤンツリはそれから3馬身ほど離された4番手より仕掛けていく
ちなみにレマンコは後方一気の競馬を進めていた、向こう正面での反応は良かったがどうも位置を上げ切れずもがき苦しみ、この時点でレマンコは勝利争いから脱落した
前はスターアイリスとネオプリンセスに大外から迫るヴァリヤンツリで3騎叩き合い、だが直線でネオプリンセスが下がるとまたもやヴァリヤンツリとスターアイリスの一騎打ちの様相に、
そして黒潮皐月賞と同じように、ヴァリヤンツリが交わし切って先頭でゴール板を駆け抜けたのだった これは、暫定ながらも高知3歳世代の先頭に立ったことを示す勝利でもあった
なお2着のスターアイリスに騎乗していた佐原秀泰騎手は5月の重賞・準重賞3レースで全て2着、唇を噛んでも噛み切れないような惜敗続きの5月となってしまった
・・・この時3着に突っ込んだアウトスタンディンのレースぶりが、秋の3歳戦線において一つの布石になっていったことも、忘れてはいけない

高知11R (準重賞)山桃特別 3歳
1着 4 ヴァリヤンツリ 西川敏弘 2:03.7
2着 7 スターアイリス 佐原秀泰 1.1/2
3着 5 アウトスタンディン 嬉勝則 クビ
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f05%2f27&k_raceNo=11&k_babaCode=31
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771名無しさん@おーぷん:2018/12/18(火)21:20:01 ID:fMW
2018年6月17日 ダービーシリーズ2018 地方全国交流 第46回高知優駿(黒潮ダービー) 1900m 天気:晴 馬場:重

スターアイリス・レマンコ・ヴァリヤンツリの三強体制からヴァリヤンツリが世代の先頭を宣言した山桃特別、そして舞台は、ついに高知優駿を迎えた
ダービーシリーズ指定の昨年より地方全国交流競走となった高知優駿、初年度の昨年こそフリビオンとバーントシェンナによる高知生え抜きのワンツーで牙城を守るも、今年はどうなるか
遠征勢のメンバーのレベルも実績からして昨年より格段に上がっている、しかしそれでも、レースの中心とされたのは一冠目を制した高知生え抜き牝馬だった
黒潮皐月賞制覇から前走の山桃特別を制して初めての中距離も難なく克服、二冠を目指して遠征勢を迎え撃つ地元高知の大将格、ヴァリヤンツリである
「どれくらいの力があるかは、やってみないとわからない」ジョッキーズトークで西川敏弘騎手はこう答えつつも、難敵への好勝負の自信を伺わせていた

対抗格に推されたのは遠征勢、南関東・大井から遠征してきたコスモバレットで前々走の東京ダービートライアルでは3着、鞍上も真島大輔騎手と勝ちに来た様相を見せている

また昨年の高知優駿でフジノカミワザとスーパーマックスが競走中止となる悲運に見舞われた佐賀勢からは今年も九州ダービー馬スーパージェットが参戦、
鞍上も佐賀のトップジョッキー山口勲騎手とダービーシリーズ2連勝を懸けて勝負気配十分という感じを見せた

その他にも石川ダービー馬で鞍上には愛知の名手・岡部誠騎手を迎えた金沢のノブイチ、中距離で実績を残している佐賀のベルセルク、
地元高知勢も黒潮皐月賞・山桃特別とヴァリヤンツリの2着に甘んじているスターアイリス、鞍上に川崎の期待株・瀧川寿希也騎手を迎えたレマンコと昨年以上の激戦に期待が懸かっていた


観衆の見守る中、第46回目の高知優駿、そのスタートが切られた
横一線のスタートからまず先手を奪ったのは地元高知のスターアイリス、復権を狙うネオプリンセスと続いて、佐賀のベルセルクが3番手、その後に大井のコスモバレットが4番手につけた
ヴァリヤンツリは先団後方を内から追走、佐賀のスーパージェットは7枠9番という位置もあって一時は外を回るも山口勲騎手がスッと無理のないコースに導いて脚を溜める態勢になる
後方3番手の位置から早めに動いたのは金沢のノブイチ、向こう正面で内から外にコースを切り替えて3コーナーで捲りを仕掛けた岡部誠騎手、だが前との差は詰まらない
前は4コーナーへ、スターアイリスにコスモバレットが迫ると、その後ろからヴァリヤンツリも叩き合いに加わろうとするが、コスモバレットが外を回ったことで内に追いやられてしまう
これがヴァリヤンツリには最大の誤算、深い砂に手応えを奪われると、ついには脚が一杯になって勝利争いから完全に脱落してしまった
これでコスモバレットが抜けるかと思いきや、外から一頭の馬が迫っていた、佐賀のスーパージェットである 中団からじわじわと捲ったこの馬が、直線で一気に前を捉えにかかったのだ
前は大井と佐賀の一騎打ち、だがずっと先行していて後は粘るだけのコスモバレットに、中団後方で控えて直線で末脚を爆発させたスーパージェットを凌げるわけがなかった
2頭の上がりタイム差は実に1秒、山口勲騎手の絶妙な手綱さばきに導かれ、最後にクビ一つ前を捉えたスーパージェットが先頭でゴール板へ飛び込んだのだった
「4コーナーで手応えが抜群だったので、かわして逆に大丈夫かなと思うくらいでした。」とコメントした山口勲騎手、
先行馬の粘り合いに外から一頭だけ違う脚を繰り出して優勝の栄冠を勝ち取ったスーパージェット、2つのダービータイトルを手にしたこの馬には、優駿の威厳が漂っていた

高知7R (重賞)ダービーシリーズ2018 地方全国交流 高知優駿(黒潮ダービー)
1着 9 スーパージェット(佐賀) 山口勲(佐賀) 2:08.8
2着 10 コスモバレット(大井) 真島大輔(大井) クビ
3着 11 サンダベンポート 上田将司 1馬身
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f06%2f17&k_raceNo=7&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180617&race=7
772名無しさん@おーぷん:2018/12/18(火)21:22:00 ID:fMW
高知競馬総集編2018、第2回・春の高知3歳戦線回顧はこれで終わりとなります
明日は第3回・春の高知古馬戦線回顧をお送りいたします
773名無しさん@おーぷん:2018/12/19(水)21:00:00 ID:Uvo
高知競馬総集編2018、本日は第3回です
今回は春の高知古馬戦線回顧をお送りいたします
レース順は御厨人窟賞→二十四万石賞→福永洋一記念→トーセンジョーダン賞の順となります
774名無しさん@おーぷん:2018/12/19(水)21:05:00 ID:Uvo
2018年3月11日 第6回御厨人窟賞 1400m 天気:晴 馬場:重

第20回黒船賞が行われる9日前、高知競馬では春の古馬戦線が始まろうとしていた
かの弘法大師空海が悟りを開いた地と伝えられている高知県室戸市の御厨人窟、その名前を冠したレースより始まる古馬戦線で、短距離・マイル・中距離の3階級にて古馬がその覇を競う
御厨人窟賞に出走した馬はほとんどが黒船賞選考競走の3レースを戦い抜いた高知競馬所属馬で、黒船賞戦線の延長線上にもこの競走は存在している
前走のだるま夕日賞でフリビオンやナンヨーマークを破って連覇達成、高知競馬の絶対王者としてその名を轟かせたいイッツガナハプンがやはりこのレースの中心とされた
鞍上は昨年の御厨人窟賞をサクラシャイニーで制した赤岡修次騎手、最強馬候補と目されるこの馬に、高知競馬のNo.1ジョッキーが跨る、まさに虎に翼が如く黄金タッグの様相を見せている

逆襲を懸けるだるま夕日賞2着馬ナンヨーマークは最内枠から、1400mでこの枠番は不利であり、スタート後に外枠から押し寄せる先行馬をどう交わして位置を取っていくかが注目された

2017年度の高知競馬でフリビオンに次ぐ重賞2勝を記録したセトノプロミスは鞍上に当時船橋所属だった林謙佑騎手を迎えて臨み、新進気鋭の5歳牡馬ウォーターサルーンは比較的有利な7枠に、
ギンパリは大高坂賞3着から十分な間をとって大一番に懸ける格好、また六甲盃2連覇の実績を持つハルイチバンは距離不足が心配されつつも持ち前のレースセンスの高さは評価されていた


レースのスタート、スタートセンスの高さを活かしてバーントシェンナが好スタート、そのまま先頭を奪って逃げる形になる
最内のナンヨーマークもダッシュに成功して無理のないコースへ持ち出し2番手追走、それに並ぶウォーターサルーンの後ろにギンパリがつけて先団を形成していく
中団にはセトノプロミスやハルイチバンが、イッツガナハプンはスタートダッシュがつかず後方からの競馬を余儀なくされていた
向こう正面に向かって逃げるバーントシェンナに2番手のナンヨーマークが外からプレッシャーをかけていき、3コーナーで今度はナンヨーマークが先頭に踊り出る
ペースが上がっていく先団、だがその後ろで、一頭もがき苦しむ馬がいた 後方から馬群を追走していたイッツガナハプンである
序盤で外から無理のない内へ切り替えたのは良かったものの、問題はその後 勝負所に向かって各馬が進出を始めると、前・外・内と全ての進路が塞がれてしまったのである
その後、内が空いたことでそこから捲っていくイッツガナハプン、だがそれは、前走時のフリビオンの二の舞を意味した 深い砂に脚を取られ、勝利争いから完全に脱落してしまう
さて、前のハナ争いは一層激しさを極める 4コーナーで後退したナンヨーマークの外からギンパリが交わして先頭、その外から捲ってきたセトノプロミスが迫って直線に向く
前はこの2頭の一騎打ち、しかし先行馬と差し馬では手ごたえが違う、直線半ばで前を差し切ったセトノプロミスが先頭でゴール板を駆け抜けたのだった
「これから勝負服を汚さないように頑張ります。」船橋の名手・桑島孝春元騎手から受け継いだ勝負服とかけられた期待に見事応えた林謙佑騎手は、お立ち台で晴れやかな表情を見せる
こうして春の高知古馬戦線はセトノプロミスの勝利で幕を開けた、だが次の舞台では復権を誓うと、高知の深い砂に沈んだ馬の陣営は、静かに前を見つめていた

高知7R (重賞)御厨人窟賞 4歳以上
1着 6 セトノプロミス 林謙佑 1:29.9
2着 9 ギンパリ 上田将司 1馬身
3着 1 ナンヨーマーク 永森大智 2馬身
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f03%2f11&k_raceNo=7&k_babaCode=31
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775名無しさん@おーぷん:2018/12/19(水)21:10:00 ID:Uvo
2018年4月15日 第34回二十四万石賞 1900m 天気:晴 馬場:不良

セトノプロミスの御厨人窟賞制覇で幕を開けた春の高知古馬戦線、次の舞台は距離延長の中距離戦、それ故にメンバーも御厨人窟賞の時とはまた違う顔ぶれになっていた
“二十四万石”とは土佐藩の石高のことを指し、現・高知競馬場が開場してすぐの1985年4月22日に第1回目が開催、つまり二十四万石賞の歴史は高知競馬の歴史といっても過言ではない
今年も実績馬に春の上がり馬と精鋭8頭が顔を揃えたこの舞台、そのレースの中心に推されたのは、“変わり種”の強豪だった
道中は後方ポツンのマイペース、勝負所から凄まじい末脚を繰り出して前を捉えにかかる独自のレーススタイルを武器とするミッキーヘネシーである
前走の船橋・柏の葉オープンでは持ち前の末脚を爆発させ2着、鞍上はこの馬の戦法を熟知した川崎の若手・瀧川寿希也騎手で、後は高知競馬場のコース形態で力が出せるかがポイントになる

対抗格には御厨人窟賞6着惨敗から巻き返しを誓うイッツガナハプンが推された 実績・能力ともに上位であり、前走のような最内に回らされることがなければ力は出せると見られた

その他、黒船賞で高知勢最先着の7着に入ったワイルドコットン、近走の勝ちっぷりから高評価を得たトウカイハッピー、今年ここまで大崩れのないギンパリらも虎視眈々と一発を狙った


レースのスタート、各馬横一線の綺麗なスタートから好ダッシュを決めたハルイチバンが先手を奪い、その後ろにギンパリやサクラビクトワールが前をマークする態勢をとる
陣営からの指示かミッキーヘネシーも今日は先団へ、その後ろにイッツガナハプンで5頭の先団が形成され、それをトウカイハッピーやワイルドコットンが追っていく隊列となった
600mは39秒1とやや速いペースもホームストレッチで先団が落ち着いてスローの流れに、1~2コーナーへ向かってイッツガナハプンがこの流れのうちに外から位置を上げていく
向こう正面で2番手のギンパリが逃げるハルイチバンにプレッシャーをかけると、その後ろからミッキーヘネシーも動き、イッツガナハプンもそれを見て動き始める
ペースが上がって一気に7馬身ぐらいに固まった馬群が3コーナーへ向かう、ここでギンパリが先頭を奪って抜け出しにかかる、それを追うミッキーヘネシー、だが手応えが悪い
それもそのはず、これまでペースに従わない極端な追い込みで勝負していたこの馬に、突然馬群のペースに合わせてレースをしていく先行競馬ができるはずがなかった 
もがき苦しむミッキーヘネシーは後退、その外からイッツガナハプンが捲って前へ、その大外からは後方で脚を溜めていたトウカイハッピーが一気に捲って前に襲い掛かる
200mを切って抜け出したのはイッツガナハプン、2番手集団は脚が同じになって混戦になりとても前に迫れない そのまま差を開いたイッツガナハプンが先頭でゴール板を駆け抜けた
「直線を向いたら追わなくても勝手に突き抜ける馬」高い能力と抜群の距離適性を示したイッツガナハプンの快勝劇を、お立ち台で赤岡修次騎手はこう評した
再び示したイッツガナハプンの強さ、この走りならば次の舞台でも軽く勝ち切るのでは、と思ったファンも多かったはず だが、競馬は能力だけでは、勝てなかったのだ

高知7R (重賞)二十四万石賞 4歳以上
1着 4 イッツガナハプン 赤岡修次 2:04.8
2着 6 トウカイハッピー 宮川実 3馬身
3着 7 ワイルドコットン 西川敏弘 ハナ
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f04%2f15&k_raceNo=7&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180415&race=7
 
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776名無しさん@おーぷん:2018/12/19(水)21:15:00 ID:Uvo
2018年5月3日 第9回福永洋一記念 1600m 天気:晴 馬場:不良

御厨人窟賞はセトノプロミス、二十四万石賞はイッツガナハプン、盛り上がる春の高知古馬戦線だが、この福永洋一記念でひとまず春の古馬重賞は最後ということになる
高知県出身で“天才”と称されるも落馬事故に遭い志半ばでステッキを置いた悲運の名手・福永洋一元騎手の功績を称えて2010年に創設された福永洋一記念、
今年も粒揃いの強豪が顔を揃える中でレースの中心に推されたのは、やはり高知最強馬候補として名の上がるこの馬だった
今年ここまでですでにだるま夕日賞、二十四万石賞と重賞2勝、自分の競馬ができさえすれば勝ち切れるだけの高い能力を持っているイッツガナハプンである
鞍上の赤岡修次騎手は奇しくも福永洋一氏と同じ高知市立潮江中学校出身、同競走最多の3勝目を目指して、静かに闘志を燃やす

対抗格に推されたのは高いスピード能力が評価された牝馬ティアップリバティ、ハイレベルな戦いとなったスピカ特別も完勝したが、鞍上は赤岡騎手ではなく宮川実騎手だった

その他、昨年のトレノ賞馬ヒロノカイザー、昨年の黒潮マイルCS馬ワイルドコットン、昨年の高知県知事賞2着馬チャオなど、実績で信頼できる既存勢力が人気を集めた様相となる


「語り継ごうその名前を」橋口アナの実況と共にレースがスタートを切る 大外枠からダッシュ良くティアップリバティが前を伺うもインから好発のヒロノカイザーが譲らず先頭へ
チャオやワイルドコットンは中団から、苦しい位置取りになったのはイッツガナハプン、最内枠から包囲網を敷かれる形で中団の最内に押し込まれ、身動きが取れなくなっていた
思い起こされることは一つ、だるま夕日賞のフリビオンと御厨人窟賞のイッツガナハプンが沈む原因となった最内の深い砂、非情にもその悪夢は再びこの馬を襲った
1000mは37秒9とやや速い時計、だが馬群は固まっており前の馬と後ろの馬とでペースの差はあまり生まれない、前はなおも怪訝なくヒロノカイザーが逃げていく
好位から前をマークするティアップリバティが動いたところで3コーナーへ、この2頭の攻防で一気にペースは上がっていく 後続も置き去りになるまいと必死に前を追う
その中でイッツガナハプンも必死にもがいていた、一旦後方に下がって無理のないコースに切り替えてはいたが、ペースが速いためその分のロスもあったのだ
何とかイッツガナハプンはエンジンがかかって4コーナーへ、前は逃げるヒロノカイザーに外からティアップリバティ、内からギンパリが迫って3頭一団の競り合いとなる
直線入り口でギンパリが後退する、これの煽りを受けたのがイッツガナハプン、もう外に切り替える余裕がなく、苦し紛れに最内を突いて伸びに懸けるしかなかった
ラスト100m、ここでヒロノカイザーが苦しくなり、ティアップリバティがそこへ迫る、2頭横一線の根性比べ、そして最後に伸びたティアップリバティが、先頭でゴール板に飛び込んだ
「直線向いてから馬の根性に自分が食らいついていけるようにと追って」執念の騎乗でレースを制した宮川実騎手は、お立ち台でこの競り合いをこう振り返った
快速牝馬ティアップリバティ、福永洋一記念にその名を刻む これで春の高知古馬重賞はひとまず終了した、しかしその延長線上に、白熱する準重賞競走が一つ、控えていたのだ

高知11R (重賞)福永洋一記念 4歳以上 
1着 10 ティアップリバティ 宮川実 1:44.1
2着 5 ヒロノカイザー 佐原秀泰 クビ
3着 1 イッツガナハプン 赤岡修次 クビ
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f05%2f03&k_raceNo=11&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180503&race=11
 
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777名無しさん@おーぷん:2018/12/19(水)21:20:00 ID:Uvo
2018年6月3日 高知佐賀スタリオンシリーズ トーセンジョーダン賞 1600m 天気:晴 馬場:重

御厨人窟賞をセトノプロミスが、二十四万石賞をイッツガナハプンが、福永洋一記念をティアップリバティが制した春の高知古馬戦線、その延長線上の準重賞に目を向けてみよう
レース名の通り優勝馬の馬主にはトーセンジョーダンの配合権利が贈られるこのトーセンジョーダン賞、ここで再起を目指す馬、ここで勢いをつけたい馬と様々な陣営の思惑が交差する
今年のレースの中心と目された福永洋一記念馬のティアップリバティはレース前にまさかのスクラッチ、これで中心に推されたのは、目下4連勝中の実績馬だった
門別A1戦で勝利の実績、黒潮スプリンターズカップ2着から4連勝と勢いのとどまることを知らない9歳牡馬サクラインザスカイである
鞍上こそ主戦の赤岡修次騎手が南関東へ期間限定騎乗により移籍してしまい郷間勇太騎手に乗り替わりも、そのスピード能力ならまず勝利は間違いないだろうと見られていた

対抗格に推されたのはヒロノカイザー、福永洋一記念では前半1000mを37秒9で刻みながらも逃げ粘り2着惜敗の大健闘を見せたこともあって、高知競馬の中でも存在感は増してきている

その他、大敗の少ない堅実馬チャオ、こちらも大崩れのないウォーターサルーン、“追い込みのイク”倉兼育康騎手が跨る末脚鋭い重賞馬ワイルドコットンも一発アリかと見られていた


レースのスタート、外枠から好スタートを切ったヨアソビが先頭を奪うと、連れてダッシュ良くサクラビクトワールが2番手で追走、ヒロノカイザーがそれを内から追う3番手につける
サクラインザスカイは先団をいつでも交わせる外の4番手と絶好のポジションを確保、中団にチャオとウォーターサルーンが続くが、なんとワイルドコットンは一頭ポツンの最後方にいた
1000mは37秒1とかなり速い時計に、これは逃げたヨアソビをマークしているサクラビクトワールがプレッシャーをかけたこともあってのハイラップだった
だがこのペースにも全く動じないサクラインザスカイ、じわじわと前との差を詰めていく 同じように中団の各馬も追い出しを始める
三分三厘の地点で馬群はおよそ5馬身ぐらいに凝縮、サクラインザスカイがここで外から先頭を奪うと、内から一気に捲ってくる一頭の馬がいた ワイルドコットンである
直線に入って前は2頭の一騎打ち、だがずっと外を回る先行策をしていたサクラインザスカイと、最後方で脚を溜めたワイルドコットンではやはり末脚が完全に違った
ラスト100mで内から前を捉え切ったワイルドコットンが後続を突き放す、2番手集団でこの馬に抗える馬はいない 最後は1馬身差をつけたワイルドコットンが先頭でゴール板を駆け抜けた
これぞ“追い込みのイク”倉兼育康の真骨頂、速いペースで流れた馬群を見切ってあくまでもワイルドコットンの競馬をさせ、そして勝利へ導いたのだ
「僕に走ってくれというくらい内が開いていたので、全てが良い形で流れました。」倉兼育康騎手はサラっとした表情でインタビュアーの質問に答えた
競馬は能力だけでは勝てない、どれだけ圧倒的な能力を持とうと、レースの立ち回りで敗北を喫してしまうこともある それも一つ、競馬の面白さなのである

高知11R (準重賞)高知佐賀スタリオンシリーズ トーセンジョーダン賞 4歳以上
1着 6 ワイルドコットン 倉兼育康 1:44.9
2着 5 サクラインザスカイ 郷間勇太 1馬身
3着 2 チャオ 岡村卓弥 1/2
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f06%2f03&k_raceNo=11&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180603&race=11
778名無しさん@おーぷん:2018/12/19(水)21:22:00 ID:Uvo
高知競馬総集編2018、第3回・春の高知古馬戦線回顧はこれで終わりとなります
明日は第4回・春の高知遠征戦線回顧をお送りいたします
779名無しさん@おーぷん:2018/12/20(木)21:00:00 ID:FW8
高知競馬総集編2018、本日は第4回です
今回は春の高知遠征戦線回顧をお送りいたします
レース順は佐賀ヴィーナスカップ→園田FCスプリント→兵庫サマークイーン賞の順となります
780名無しさん@おーぷん:2018/12/20(木)21:05:00 ID:FW8
2018年6月10日 佐賀競馬場・GRANDAME-JAPAN古馬シーズン 第2回佐賀ヴィーナスカップ 1400m 天気:雲 馬場:稍重

さて、春の高知競馬重賞戦線もひと段落付いたところで、今度は遠征戦線に目を向けてみよう
今年の高知所属馬の遠征で主役となったのは那俄性哲也調教師×佐原秀泰騎手のタッグだった 福山の薔薇が散ってはや5年、それでもなお福山魂は南国土佐に燃え続け、実績を挙げている
その最たる例はディアマルコだろう 10年以上ものブランクを経て高知競馬に復活した2歳新馬戦、その生え抜き第1世代として2歳時にはすでに笠松・ラブミーチャン記念にも挑んでいた
3歳時にはGRANDAM-JAPAN3歳シーズンへ挑戦、名古屋・若草賞と東海クイーンカップでクラトイトイトイの後塵を拝すも、のじぎく賞で撃破 3歳シーズン総合2位の実績を挙げる
さらに果敢にも兵庫サマークイーン賞で古牝馬に挑戦状を叩きつけ、兵庫の女傑・トーコーヴィーナスを撃破する大金星を挙げて古馬シーズンでも3歳馬ながら総合3位に入る活躍を見せた
しかし4歳時は大井の名牝・ララベルの前に総合4位、2年連続で涙を呑んだGRANDAME-JAPANの舞台へ3年連続の挑戦となった今年、ディアマルコに一つの追い風が吹く
昨年創設された佐賀の古牝馬限定重賞・佐賀ヴィーナスカップがGRANDAME-JAPAN古馬シーズンに九州地区として組み込まれたのだ
他地区というにはかなり近い九州の舞台、この話を聞いた陣営は佐賀ヴィーナスカップに狙いを定め、勝負を懸けた 円熟期を迎えた5歳馬ディアマルコの挑戦が、始まったのである

ディアマルコの敵となる他地区勢からは昨年のル・プランタン賞馬で鞍上に佐賀のスーパージョッキー・山口勲騎手を乗せてきたスターレーン、
強烈な末脚を武器として重賞未勝利ながら牡馬相手にも好勝負を続けるナナヨンハーバーと、2頭の兵庫勢が参戦、
地元佐賀勢は昨年の同競走で痛恨の出遅れを喫し惨敗、今年に懸けるダンシングが筆頭、しかし前評判ではディアマルコ・スターレーン・ナナヨンハーバーの三強濃厚と見られていた


レースのスタート、まず好スタートを切ったのはディアマルコだったが内から譲らぬ構えでスターレーンが先頭を奪う
ナナヨンハーバーは中団後方で控える形、ダンシングは今年もまた出遅れを喫して最後方と早くも勝利争いからは離された格好になっていた
向こう正面に入ると早くも逃げるスターレーンがペースを上げ始める、遅れまいと外を追走するディアマルコ、ナナヨンハーバーも激しいステッキが入って前を猛追する
3コーナーに入ったところで佐賀勢は全滅、前はやはり三強の格好となる 4コーナーでなお2馬身のリードを保って逃げるスターレーン、ディアマルコの内を突いてナナヨンハーバーが捲る
ここで逃げ馬を追う2頭で明暗が分かれる、手応え苦しくなったナナヨンハーバーが内に回ったことで、後退しかけていたディアマルコが反応したのだ
ラスト100m、スターレーンが逃げ切り態勢、ナナヨンハーバーが、そしてその外からディアマルコが猛追する、ラスト70m辺りでついにスターレーンの脚が三角に回り、下がり始める
そこへしぶとく伸びるナナヨンハーバーがやってくる、だがこちらも手ごたえがない しかし唯一ディアマルコだけは、反応が僅かに遅れたことにより手応えを残していたのだ
鮮やか一閃、直線で粘る兵庫勢2頭を交わし切った高知のディアマルコが、鞍上のジャブのようなガッツポーズと共にゴール板へ飛び込んだのだった
「ナナヨンハーバーが内から来てくれて、最後に反応してくれたのが勝因です。」3頭併せ馬の激闘となった直線を、佐原秀泰騎手はこう振り返った
悲願のGRANDAME-JAPAN総合優勝へ向けて好発進、夜空の女傑が女王となるための第一関門を制したディアマルコが次に向かったのは、“絶対に負けられない戦い”だった

佐賀12R (重賞)佐賀ヴィーナスカップ 4歳以上牝馬
1着 3 ディアマルコ 佐原秀泰 1:28.8
2着 5 ナナヨンハーバー(兵庫) 吉村智洋(兵庫) 3/4
3着 1 スターレーン(兵庫) 山口勲(佐賀) 2馬身
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f06%2f10&k_raceNo=12&k_babaCode=32
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=saga&date=20180610&race=12
781名無しさん@おーぷん:2018/12/20(木)21:10:00 ID:FW8
2018年6月21日 園田競馬場・地方競馬スーパースプリントシリーズ 第8回園田FCスプリント 820m 天気:晴 馬場:不良

ディアマルコの激闘から11日後、園田では2018年の日本競馬最短距離の重賞競走が幕を開けようとしていた
1000m以下の重賞レースを対象とした電撃の超短距離戦シリーズ・地方競馬スーパースプリントシリーズの第3戦・園田FCスプリントである
このレースでは高知勢が目覚ましい活躍を遂げている 第3回エプソムアーロン・第5回サクラシャイニーと2度の優勝に2015年からは毎年高知勢が2着以内に入るという好成績を挙げていた
そして今年も同競走に挑戦状を叩きつけた高知所属馬が2頭、カイロスとヨアソビである
カイロスはこの超短距離戦において有利となる2番ゲート、天性のスタートセンスとテンの速さを武器に、昨年7着と敗れた舞台に再度の挑戦へ臨む
ヨアソビは11番ゲートと苦しい枠順にはなるも先行力には自信あり、それに加え陣営の雑賀正光調教師と永森大智騎手はカッサイで同競走に挑み2年連続2着、ここへ懸ける思いは強かったはずだ

しかし地元兵庫勢も負けるつもりはない、走りにかなりのムラがあるが実力は確かなナチュラリー、能力は一線級相手にも通用すると見られたサンライズトークが応戦、
また佐賀勢からもテンの速さに自信を持つS2重賞勝ち馬エイシンテキサスが参戦と、超短距離戦らしい白熱した前の競り合いが期待できそうなメンバーが集まった


激闘の超短距離戦、ロケットスタート懸けて12頭が一斉にスタートを切った ほぼ揃うも痛恨の出遅れを喫したのはサンライズトーク、苦しい後方からの競馬となってしまう
前の先行争いは真ん中からダッシュ良くエイシンテキサスが向かうもそれを内からカイロス、外からヨアソビと高知勢が挟み、先団3頭は遠征勢で固まる
ナチュラリーはスタートこそ良かったものの勢い付けきれず4番手、しかしそれでも3コーナーでステッキが入ると、内から盛り返したサンライズトークと共に前を追う
4コーナーで前はエイシンテキサスが3馬身のリードを取って抜け出す、2番手から追いかけるカイロス、3番手のヨアソビはやはり外枠のロス大きくここで勝利争いから脱落する
直線に向いて逃げるエイシンテキサスを追う後続の争い、サンライズトークが内から迫ろうとするもなお前は止まらない、だが外から一頭、前に迫る馬がいた 高知のカイロスである
粘るエイシンテキサス、一完歩ずつ確実に前との差を詰めるカイロス、最後はこの2頭が完全な併せ馬となってゴール板に突っ込んだ
エイシンテキサスか、カイロスか 勢いは完全にカイロスの方が上だったが、エイシンテキサスも必死に抗ったため鼻面をピタリと合わせてのゴールとなった
そしてそれから約4分後、掲示板に映し出されたのは“同”の文字 なんと両馬譲らず兵庫県競馬史上3回目、2000年の摂津盃以来18年ぶりとなる1着同着が記録されたのだった
「「福山」という名前を忘れさせない思い出を作ってくれてありがたいです。」検量室で佐原秀泰騎手は一旦顔を曇らせるも、表彰台では笑顔を見せていた
1着同着という珍しい決着とはなったがそれでも勝利は勝利、力の衰え感じさせぬ激走で、福山最後のダービー馬は再び栄光を手にしたのだった

園田11R (重賞)園田FCスプリント 3歳以上
1着 2 カイロス 佐原秀泰 48.6
1着 5 エイシンテキサス(佐賀) 竹吉徹(佐賀) 48.6
3着 4 サンライズトーク(兵庫) 吉村智洋(兵庫) 3馬身
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f06%2f21&k_babaCode=27&k_raceNo=11
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=sonoda&date=20180621&race=11
782名無しさん@おーぷん:2018/12/20(木)21:15:00 ID:FW8
2018年7月27日 園田競馬場・GRANDAME-JAPAN古馬シーズン 第11回兵庫サマークイーン賞 1700m 天気:晴 馬場:良

2016年、勝利必至と見られていた兵庫の女傑に、外から一頭の牝馬が襲い掛かった
2017年、その牝馬はさらに己の強さを磨き、再び同じ舞台で他馬を一蹴し夜空に降り立って見せた・・・
ディアマルコがGRANDAME-JAPAN女王を目指す上で絶対に欠かせないレースとなった兵庫サマークイーン賞、この舞台で2連覇を果たした夜空の女傑が、3連覇を目指して再び園田の夜へ姿を現した
GRANDAME-JAPAN古馬シーズン第1戦の佐賀ヴィーナスカップは完勝、続く高知のヴェガ特別優勝を挟み、2連勝と万全の態勢で駒を進めたのだ
悲願のGRANDAME-JAPAN総合優勝を目指す上で2連覇をしているこのレースは絶対に落とせない、所謂“絶対に負けられない戦い”
園田競馬場の本馬場入場曲・Night runの音楽に乗り、ディアマルコはカクテルライトの光を浴びた

ディアマルコの強敵として挙げられたのは大井から兵庫へ遠征をしてきたステップオブダンス、昨年のロジータ記念を勝利しており、実戦は5か月ぶりながらもその動きは高く評価されていた
鞍上は落馬負傷で大怪我を負うも僅か3週間足らずで復帰を果たした船橋のトップジョッキー・森泰斗騎手、手加減なしの構えで新進気鋭の牝馬は前を見つめる

地元兵庫勢も強者揃いのメンバーで応戦する、その中に、兵庫の女傑・トーコーヴィーナスの姿もあった
2016年の圧巻の成績で燃え尽きたかのような低迷、しかし、トーコーヴィーナスも、そして陣営も、GRANDAME-JAPAN女王としての誇りを忘れているわけではなかったのだ


レースのスタート、ポンと飛び出すロケットスタートを決めたディアマルコが先頭を奪いに行く、だがその外からトーコーヴィーナスが被せて先頭を奪い切った
ステップオブダンスは2頭を見る3番手から前を追走、この3頭が前を固めてホームストレッチ、そして2コーナーへと入っていく
トーコーヴィーナスにとっての誇り、それはレディスプレリュードで2着を掴んだほどのスピードである 例えかつての力が無くとも、みすみすディアマルコにハナを譲る女傑ではない
だがそれならディアマルコにもプライドがある、向こう正面に入ったところで逃げるトーコーヴィーナスに接近していき、プレッシャーをかけていく
そこには2年前、兵庫サマークイーン賞で雌雄を決し合った2頭による一つのドラマが展開されていた それを特等席から見物するステップオブダンスはまだ機を伺っている
展開が動いたのは3コーナー、ディアマルコが満を持して先頭に立った 逃げていたトーコーヴィーナスはついに力尽き後方へと下がっていく 兵庫の女傑はここに、華々しく散った
じっくりと機を伺っていたステップオブダンスもついに動き出し前は2頭の態勢、しかし、今日のディアマルコはいつもと違ったのだ
伏線となったのは佐賀ヴィーナスカップの4コーナー、ディアマルコが一度後退しかけたシーンである いつものディアマルコなら、そういったところで一度ズルい所を見せ、反応が鈍る
だが今日は勝負所の行きっぷりが良かった、さらにゴール前で使える末脚も併せて2着のステップオブダンスを5馬身突き放し、鞍上の力強いガッツポーズと共に3連覇のゴール板を駆け抜けた
「今回は道中から馬が自分から行く気で、ほんとに強いなと思いました。」ディアマルコの強さを佐原秀泰騎手はこう振り返った 
ディアマルコは今ここに、西日本・夏の女王の戴冠を宣言した そしてGRANDAME-JAPAN古馬女王へ向けても、大きく前進をしたのだった

園田11R (重賞)兵庫サマークイーン賞 3歳以上牝馬
1着 4 ディアマルコ 佐原秀泰 1:50.9
2着 6 ステップオブダンス(大井) 森泰斗(船橋) 5馬身
3着 8 ナナヨンハーバー(兵庫) 吉村智洋(兵庫) 2.1/2
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f07%2f27&k_babaCode=27&k_raceNo=11
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=sonoda&date=20180727&race=11
 
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783名無しさん@おーぷん:2018/12/20(木)21:17:00 ID:FW8
高知競馬総集編2018、第4回・夏の高知遠征戦線回顧はこれで終わりとなります
明日は第5回・夏の高知古馬戦線回顧をお送りいたします

・・・春の高知遠征戦線回顧じゃなくて夏の高知遠征戦線回顧だった 訂正いたします
784名無しさん@おーぷん:2018/12/21(金)18:48:42 ID:1c8
高知競馬総集編2018、本日は第5回です
今回は夏の高知古馬戦線回顧をお送りいたします
レース順はトレノ賞→仁淀川特別→建依別賞の順となります
785名無しさん@おーぷん:2018/12/21(金)18:51:40 ID:1c8
2018年7月1日 第15回トレノ賞 1300m 天気:曇 馬場:不良

激闘が繰り広げられた春の高知古馬戦線、その最終戦となったトーセンジョーダン賞から一か月後、二つの短距離コースを使った夏の高知古馬戦線が幕を開けようとしていた
スペイン語で「雷鳴」の意を持つトレノ、1997年に第1回を迎えたが2000年の開催を最後に休止され、2008年7月に1300mの重賞として復活、昨年は中西達也元騎手が有終の重賞制覇を決めた舞台だ
今年のメンバーはまさに群雄割拠、タイトルレースを獲った実績馬から連勝の勢いでやってきた春の上がり馬まで、様々なメンバーがこのレースに集結していた
そんな今年のトレノ賞の中心に推されたのは新勢力、2走前のJRA交流・桂浜盃を完勝して前走のJpn3・北海道スプリントカップでも抜群の先行力を見せたコスタアレグレである
鞍上は主戦の倉兼育康騎手から乗り替わりで別府真衣騎手へ、ちなみにこの日は同じ女性騎手の下村瑠衣騎手の引退日でもあったため、高知競馬の紅一点として戦う意思もあっただろう

2番手に推されたのはサクラインザスカイ、前走のトーセンジョーダン賞では不覚の2着も能力は上位なはずで、また鞍上はこの日から高知競馬に完全移籍した林謙佑騎手が務めていた

また高知転入当初はパッとせずもC3組の下級まで落とされてから破竹の5連勝を記録して下克上を狙うホスト、前走で福永洋一記念制覇も2戦連続のスクラッチが懸念されたティアップリバティ、
かつての東海二冠馬で鞍上にはスポット参戦してきた兵庫の大山真吾騎手が跨るバズーカ、トーセンジョーダン賞で勝利を手にしたワイルドコットンは前走の2着が不安視され6番人気にとどまっていた


レースのスタート、1コーナーに向かっての先行争いは最内のホストが制して先頭へ、それをマークする2番手でコスタアレグレ、ティアップリバティやサクラインザスカイは先団後方で控えた形に
ワイルドコットンはやはりここも1頭ポツンの最後方、バズーカは後方2番手で脚を溜めてはいたがどうにも道中の反応が悪いように見え、大山騎手がひっきりなしに手を動かす
前は3コーナーに差し掛かってホストがまだ逃げるも半馬身後ろからコスタアレグレが接近、ティアップリバティは大外を回って3番手から先団の併せ馬へ向い、一団の混戦となる
4コーナーでホストの手応えが一気に怪しくなり後退、すると前を争ってマイネルバルビゾン、コスタアレグレ、ティアップリバティとこの3頭が内や外から強襲を仕掛けて前は4頭横一線、
直線に入ってホストは完全に勝利争いから脱落、僅かにティアップリバティが出るも内からコスタアレグレやマイネルバルビゾン、外からは脚を溜めていたサクラインザスカイが迫る追い比べに
ラスト100m、マイネルバルビゾンとティアップリバティの2頭が苦しくなり後退、そこで抜け出しにかかったコスタアレグレを最内からワイルドコットン、大外からサクラインザスカイが猛追する
ラスト50m、最内のワイルドコットンが苦しくなりこれで前はクビ一つ抜けたコスタアレグレをサクラインザスカイが一完歩ずつ交わしにかかる2頭の激しい叩き合いへ
そして最後の最後に、先団後方で控えていたサクラインザスカイの決め手が活きた ゴール寸前でコスタアレグレをサクラインザスカイがクビ一つ交わし、ゴール板に突っ込んだのだった
「内に3頭早いのがいたので、そこでじっとするしかないかなと思いました。」逆境を跳ね除け、直線の大混戦を大外から若手らしからぬ猛追で制した林謙佑騎手の勝負服は、どこか輝いて見えた
1着から5着までは全てクビ差の入線という稀に見る大激戦を制し重賞初制覇を決めたサクラインザスカイ、能力で勝ち、立ち回りで勝つ、それでこそ、強い競走馬のあるべき姿だろう

高知7R (重賞)トレノ賞 3歳以上
1着 7 サクラインザスカイ 林謙佑 1:22.2
2着 4 コスタアレグレ 別府真衣 クビ
3着 6 ワイルドコットン 倉兼育康 クビ
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f07%2f01&k_raceNo=7&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180701&race=7
786名無しさん@おーぷん:2018/12/21(金)18:54:01 ID:1c8
2018年8月18日 仁淀川特別 1400m 天気:曇 馬場:重

5頭が横並びとなる大激戦となったトレノ賞をサクラインザスカイが制して1か月半、A組の一線級が戦う重賞ではないが、夏の急上昇を目指して戦う馬たちの準重賞が幕を開けようとしていた
2010年には国内の一級河川で水質全国一位タイを記録した清流仁淀川の名を冠したこのレース、出走できるのは元旦の初夢特別と同じくB組以下に在籍している馬に限られる
今年は一頭ずば抜けた成績を誇る馬が参戦、レースは一強態勢と見られていた
前走のよさこい盃でJRA交流競走2連勝を達成、トレノ賞でも2着に入ったが賞金が足りないためにB組に籍を置いていたコスタアレグレである
能力も3走前のJpn3・北海道スプリントカップで4コーナーまで強豪中央勢相手に2番手を守り続けるほどの物を持ち、明らかにB組馬の風格でないことは確かだった

こうなると注目は紐争い、2番手に推されたのはキングカーティスだった この大一番で鞍上には赤岡修次騎手を乗せ、もしかしたら一発の可能性があるのではないかと思われた

その他、C組の有力馬を次々破ってB組入りを果たした目下3連勝中の上がり馬ロードチャレンジ、C3組最下層から叩き上げでB組までたどり着いたエーブインブレム、
ここまで高知で通算11勝を挙げた実力派レーヴムッシュー、こちらもC3組からしぶとく勝ち上がってB組までやってきたマイネルボールドといった面々も2,3着ならワンチャンスかと見られていた


レースのスタート、内からカツノシックススが好スタートを切るもあっさり交わしてコスタアレグレが先手を取る、逃げ馬ロードチャレンジも負けじと先頭に食らいつく2番手につけた
キングカーティスやマイネルボールドは中団で機を伺う態勢、エーブインブレムやレーヴムッシューはその後方で脚を溜める競馬を選択する
2コーナーに向かって1000m標識を通過、ここでなんと23秒4というハイラップが刻まれた これは明らかに速い時計、黒船賞を除けば重賞・準重賞でもそう見られない速いタイムが記録されたのだ
B組馬が出す時計ではない、それを示すかのように好位の2番手で進んでいったロードチャレンジが3コーナーで後退する、だがコスタアレグレは、涼しい顔をしていた
勝負所で更にペースが上がる、外から迫るロードエスペランサ、そして勝負を決めにキングカーティスも大まくりを仕掛ける、しかしなお差は詰まらない、半馬身から先が詰められない
後ろからはものすごい勢いでエーブインブレムが捲っていって4コーナー、ハイラップを刻んでいたはずのコスタアレグレが3馬身にリードを広げた、2番手は大混戦もエーブインブレムの脚色がいい
だがコスタアレグレはそれを後目にリードを5馬身まで広げ、先頭でゴール板を通過したのだった
ちなみに、このレースの上がりタイム1位は39秒9で三頭の馬が記録している、中団後方で脚を溜めたエーブインブレム、後方集団から猛追したニシノオウガイ、そしてコスタアレグレである
前半1000mを23秒4でかっ飛ばした逃げ馬が後方から一気に追い込んだ馬と同じ上がりタイムを記録している、これでどうやって歯向かえようか?
圧倒的強さを見せたコスタアレグレは次走にJpn1・マイルチャンピオンシップ南部杯を選択、ここでも地方馬最先着の8着に入りその強さを見せつけ、次の大舞台へと向かっていったのだった

高知5R (準重賞)仁淀川特別 B級以下
1着 3 コスタアレグレ 倉兼育康 1:30.0
2着 4 エーブインブレム 岡村卓弥 5馬身
3着 5 キングカーティス 赤岡修次 1/2
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f08%2f18&k_raceNo=5&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180818&race=5
787名無しさん@おーぷん:2018/12/21(金)18:56:02 ID:1c8
2018年8月19日 農林水産大臣賞典 第41回建依別賞 1400m 天気:晴 馬場:重

トレノ賞はサクラインザスカイ、仁淀川特別はコスタアレグレと実績ある有力馬が順当にタイトルレースを制していった夏の高知古馬戦線、その最終戦となる1400mの短距離戦が始まろうとしていた
レース名の由来は日本神話・国産みの段に登場する土佐国の神名・国名である建依別より、古代文献からの採用とあって難読レース名としても名が上がる競走だが、読み方は“たけよりわけ”である
前述した通り夏の高知古馬戦線はここまで順当の結果、そしてここも一強ムードを生み出す、次代の高知短距離王者になるやもしれぬスケールの馬がやってきていた
今年4月に大井から勝負の高知移籍、前走の習志野きらっとスプリントでメンバートップ斤量ながら3着に食い込んだサクラレグナムである
高知に来て勝ち方を再び思い出したのが良かったようで非常に強い競馬ができており、陣営も田中守調教師×赤岡修次騎手の黄金タッグ 桜散って桜咲く、大外枠の桜色帽子から闘志を燃やしていた

対抗格として名が挙がったのはキープインタッチ、こちらも南関東オープンから高知への転入で4戦4勝、鋭い決め手で勝負を懸ける

その他にも園田FCスプリントを制したカイロス、ハイペースになった際の強襲怖いワイルドコットン、
父から受け継いだ先行力とスピードで一発を狙うエナジータウン、こちらも高い先行力とスピードが評価された新進気鋭の4歳牡馬ヨッテケも虎視眈々と一発を狙っていた


歴史深い伝統の短距離戦、建依別賞のスタートが切られた やはりカイロスが好スタートを切り先頭へ、ヨアソビ、ヨッテケと先行力自慢の2頭も先団へ、
サクラレグナムは先団を見る4番手から機を伺う形、ワイルドコットンは出遅れて後方から、その集団を交わしてキープインタッチが位置を押し上げる
1000mは23秒8と速いタイム、これで先団はやや苦しい形になり、後方各馬は仕掛け所に向かって構える格好となった
残り800mを切って動いたのはサクラレグナム、勝負所で捲りを仕掛けようと位置を上げ、その後ろからは脚を溜めたキープインタッチやワイルドコットンがエンジンをかけ始める
3コーナーに向かってカイロスがやはり失速、これを好位の2番手から交わしたヨッテケの外から、一気にサクラレグナムが交わしていく
これで勝負は決したようなものだった、後方から前を追う各馬はなかなか前との差を詰められず、その間にもサクラレグナムはどんどんリードを広げていく
直線に入ってサクラレグナムが2馬身のリード、追うヨッテケはずっと先行していたため交わせる脚がない、ようやくキープインタッチや最後方にいたエイシンファイヤーが猛追するも、時すでに遅し
最終的に5馬身のリードをつけたサクラレグナムが強豪馬たちを一蹴する圧勝劇でゴール板を通過したのだった
「第8回習志野きらっとスプリントでも僅差の3着だったので、ここは落とせないなと思っていました。」観衆の期待に圧勝で応えたサクラレグナム、早くも王者の風格が漂う、そんな勝利だった
サクラレグナムはここから遠征路線へ、Jpn2・東京盃では8着、笠松グランプリでは2着と好成績を残し、年末の大一番へ向かっていった

高知7R (重賞)建依別賞 3歳以上
1着 10 サクラレグナム 赤岡修次 1:28.9
2着 8 ヨッテケ 宮川実 5馬身
3着 7 キープインタッチ 永森大智 アタマ
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2018%2f08%2f19&k_raceNo=7&k_babaCode=31
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?track=kouchi&date=20180819&race=7
 
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