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市民層 概論

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132市井の居士◆dgvbGqecqY :2018/05/18(金)17:02:47 ID:???
12 of 20 (つづき)

ところで初期のキリスト教教団は、司教を中心に組織された都市部の信徒集団であり、このシステムにおいては教会等の財産は信徒の共有物である。
しかして人口の大半が居住するところの田舎や辺境における教会組織においては、教会を自費で建立したゲルマン人領主等が所有者であり、もって当該教会組織を管理する司祭も(教区司教ではなく)彼自身が叙任するところとなった。
こうして7世紀から11世紀頃までの西欧キリスト教組織の基幹システムである「私有教会制」が始まる。

このゲルマン的私有教会制下においては教会組織自体が譲渡可能な資産であり、すなわちこれは不動産等の所有と何ら意味的に変わらず、
司教区全体が一般市民から国王に至るまでの様々な個人の運用可能な財産として分割所有された。

そしてこの状況下では、貧農/農奴への布教活動をも含むがゆえに真摯な態度で臨まなければならないところの、蛮族ゲルマンの根本的なキリスト教化の仕事は、マルティヌスが定着させたような禁欲修行(※注)から漸次、
発展/醸成された (貧民/病人の救済等の慈善事業等を含む)生活仕様高次ストイシズム系行動文化を保持する唯一の組織であるところの修道院が担うしかないことに、人々は気づかざるを得なかった。

とどのつまりローマ教会が頼みとした修道院の行動文化から生まれた帰納知が、荘厳ミサ/成務日課等の信仰形式といった、
中世キリスト教支配に欠かせない事物の確立に基幹的に与し、ひいては大聖堂建築/学術/文芸/芸術までの「西欧的総合知性」の形成にまで至るのである。
(※注 主として男色の危険を避けるための、修道士各人がそれぞれ孤立した僧房にこもって性欲/食欲の禁欲に励むというものであった。)

こうして中世中期頃までにおいて西欧社会支配のためのエートスの基盤形成を担うこととなった修道院制は、当初は禁欲修行者、その後は権勢に引き寄せられて立身出世を夢見て集まった修道士たちが、
自ら軍事力を持ったり自治権やその他の世俗的権力等も獲得しつつ、カトリック組織内で決定的政治力を行使するまでになり、ついに傘下に1千を超える系列修道院を擁し、
更にはローマ教皇直々に授与されたところの司教の権限さえ全く及ばない特権を獲得し、その全盛期においては西欧世界の実質的中心は如何なる国王、
(つづく)
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